位牌の話
位牌に戒名などを彫るには手作業で彫る手彫りと機械で彫るのとがあるのですが、最近では多くが機械彫りです。
いっぽうお寺で使う規格外の位牌はもちろん、代々続く旧家でずっと位牌は手彫りというところも。
しかし、現在手彫りを扱う仏具屋さんは京都でも10軒ないくらいになったそうです。
福知山にもここらへんの関係者なら知らない者はいない職人さんがおられるのですが、最近とくに全国の仏具屋さんから依頼が来て大変なのだそう。カウンター横の作業場に全国から来た位牌が所狭しと並んでいます。
うちも百年以上そこにお願いしてばかりですが、がんばって後継を育てておられますので何とか続いてほしいところ。
いやほんと、なくなると困るんです。
法衣を縫う縫い子さんや位牌の手彫り職人さんなど、今まで当たり前におられた方がいなくなるとお寺も立ち行かなくなります。そのようなところにもこれまで以上に気配りが大事です。
ちなみに左が手彫り右が機械彫り。
みなさんのご仏壇の位牌はどちらですか?
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