ムクロジの葉も落ちました
暑い時期には青々と茂っていた木々も、この時期になると境内のあちこちで深秋らしい様子が見られます。
ここ数日は霜が降りてだいぶ花も終わりました。
いっぽうこちら、パラパラと落葉するのはお地蔵さんの横にあるひときわ大きな木、
ムクロジの木です。かつての嵐で途中からポッキリ折れてしまったのですが、それでも民家の二階ぐらいの高さがありますから、以前はさぞ大きな木だったのでしょう。この木に登って遊んだというお話を、年配の檀家さんからよくうかがいます。
葉っぱはとっても大きいので、落葉すると大変目立ちます。和尚たちはこの時期掃き掃除に追われることに。
葉っぱとともにたくさんの実をつけます。
割って中身を出そうとすると、ネチャネチャ、ネバネバ
そのネバネバを両手でよくこすりつけると、石鹸のように泡立ちます。
そのまま水で洗い流すとさっぱり。インドでは実際ムクロジの実で手を洗うことがあるようです。
そして残った硬くて黒い実は、羽子板で使う羽根の玉や数珠の玉になります。
昔は業者さんが海眼寺までこの実を求めて来たそうです。
正月まであとひと月、元旦に羽子板で遊ぶというようなこともめっきり少なくなりました。
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