お寺も衣替えです。

 春はお彼岸に続いて、同じ福知山の長安寺様で33年に1度おこなわれる薬師如来の御開帳・授戒会(くわしくはこちら)、そして例年通り5月8日の花祭(一昨年の様子はこちら)と、次から次に行事ごとがありました。


 連休が終わり5月も15日になりますと、禅宗のお寺さんは一斉に「更衣(こうえ)」すなわち衣替えとなります。

 ちょうど天候も急に暖かくなりましたので、絶好の更衣日和となりました。

丹波地方は花祭、更衣の時期がいつも決まって花盛りです。

冬用の座布団を干して夏用の座布団と交換です。といっても海眼寺の本堂はついにすべてイスになってしまいましたので、座布団も少なめです。

御本尊の前に掛かっている緞帳のような垂れ幕を「水引(みずひき)・戸帳(とちょう)」と云います。これも衣替えしていきます。

海眼寺にある冬用の戸帳をアップで見るとこんな柄。これは伝統的な柄です。

これはニワトリ? ではなく鳳凰の柄です。

さてこれを夏用にするとこんなふうになります。少し涼しいかんじでしょ?

夏用の柄には龍です。

こちらは唐草。正確に云えばこれは夏用の柄ではないのですが、これはまぁ気分の問題でもありますので。

これら戸帳は檀家さんからの寄贈ですが、昔は「棺付(かんつき)」といって故人の供養にと生前使っていた着物を袈裟や戸帳、座布団などに仕立て直して寄贈したそうです。

海眼寺OFFICIAL WEBSITEは https://www.kaigenji.jp/ に移転しました

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